「間」をみつめ

建築設計、ウェブ環境構築、まちづくり会社経営、の辺りを書きます

住宅建築心構え編

 先日に友人に相談を受け、なかなか身のあるやりとりが出来たと思うので、メールでのやりとりを少しだけ手を入れて公開します。

友人M>

 こんばんは
 osamuが設計したとして工務店ハウスメーカーはどこになるの?
 遠い話しだけどそろそろ俺もマイホームを少しかん考え始めて・・・・
 このアパートも少し狭いかなぁーなんて思う今日このごろなんだよねぇ〜、相談にのってくれる?

私>

 ども、朝なのでおはよう。
 家のこと、いろいろ聞いてください。

 建てる人だけど、どこという決まりはないけど、Mに「ここの工務店を使ってほしい」などの要望がなければ、その時期に、最も意思疎通できている地元の工務店になると思います。
 そうすることが、良い家を造ることに繋がると、最近強く感じています。

 今はまだ、その選択肢が多くないけど、実際に今や以前に組んだところか当てになりそうな所がいくつかあります。

 同業で住宅系の設計事務所を営んでいる先輩に会う機会も増えてきたので、その方々の設計した住宅を見る機会が多く、ぼくが気に入った施工状況であれば、どんどん紹介していただいて、新しい設計施工のパートナーを増やしていきたいと思っているところです。

 建築士会で、昨年からの耐震偽装の問題なんかもあって、施工業者の底上げをしていこうなどの取り組みも動き出していて、施工業者で不安のないような計画が出来るようになど、どんどん安心度は上がっていくと思います。
今が不安だと言うことではなくてね。


 住まいづくりは人生設計でも大きな出来事だから、金銭面や子育てや介護とか暮らしの快適さとか、拾い上げればきりがないけど、ゆっくり慌てずに準備していくことが、最も肝心になると思います。


 今Mがしておくといいのは人生設計。
 お金の借返の算段や、新しい住まいでどういった暮らしがしたいか伝えることが出来るように、考えておくといい住まいが出来上がると思います。

 長くなったけど、また無尽でもやって、みんなの理想をぶつけ合ったりしたいね。いい家が造れるといいね。

友人M>

 アドバイス、サンキュー

 住宅展示場を何件か見たけど、規模が大きすぎていまいちピンとこなかったのが現状かな。

 ネットで木造がいいのか鉄筋がいいのか、だいたいの予算はどれくらいになるのかe.t.cを見ている今日このごろです・・・

 osamuが言ってるように予算(借金)や人生設計(どんなライフスタイルで、何を重視するか)は俺の中でも大切な事だと思っています。いまのところ、はっきりしたプランはもっていないのが現状だね・・・

 自分なりに勉強する意味も込めて住宅公園(モデルハウス)ではなく、見学会(実際に人が住んでいるとこ)に行ってみようかと思っているんだけど、行ったほうが勉強になると思う?

私>

> 住宅展示場を何件か見たけど、規模が大きすぎていまいちピンとこなかったのが現状かな。

 住宅展示場は、家は買うものと考えているから、家造りをしていきたいと思っている人には、後でなんかおかしいぞって思えてきます。

 ハウスメーカーのメリット(住宅展示場=ハウスメーカー)は、ある一定の性能が保証される点。自己満足に陥りがちな大工さんのように、自分の信じた方法で進めることはありません。その時々の必要な品質検査などを通り抜けているので、性能は保証できます。

 それでも大手に限るかな…。頑張っているところはあるけど…。
 プランニング力にしても、性能にしても中途半端だったメーカーは淘汰されてきています。過剰性能は高性能とは言えないし、最適なものを選べる力が必要です。

 設計と施工が同一業者(木村建設平成設計のように)だと、今は不信感が拭えないから管理を監理しないと、いい建物にはなりにくいのかもしれません。設計施工同一のメリットもあるけどね。その辺はいろいろ追い追い…。


> ネットで木造がいいのか鉄筋がいいのか、だいたいの予算はどれくらいになるのかe.t.cを見ている今日このごろです・・・

 こればかりは、建築するその場所が重要だと思います。
 木造が向いている敷地、鉄筋コンクリートが向いている敷地、それはコスト面や隣地とのつながりなど、その土地土地をいかせる構造はいろいろな条件によって変わってきます。

 たとえ鉄筋で作っても、手の触れる部分には木がいいです。人は木に癒されます。コンクリートや鉄は冷たいです。


> 自分なりに勉強する意味も込めて住宅公園(モデルハウス)ではなく、見学会(実際に人が住んでいるとこ)に行ってみようかと思っているんだけど、行ったほうが勉強になると思う?

 目を養うことは、とても大切なことです。人々の生活は、「ハレとケ(検索するといろいろ出てきます)」で成り立っています。住宅展示場はハレだけを集めたところと言えます。でも、人々の生活にはケの部分が多く、実際生活している人の家を見ることができても、ホントに住んでみないと実際の所は計り知れないのかもしれません。

 だから、そんなケの部分を意識しつつ、見てくると勉強になると思います。


ハレとケの検索結果

ハレとケ、ウィキペディア


 長々と書きましたが、意識しだせば興味もわいて、普段では見えないところが見えてくると思うよ。身近に見学会があったら誘うからね。


 このやりとりブログ記事に出来そうだなぁ。タイトル「住宅建築心構え編」(笑)

友人M>

 身近に見学会があったら誘うからね。

→予定が合えば行くので誘ってください。


 このやりとりブログ記事に出来そうだなぁ。タイトル「住宅建築心構え編」(笑)

→俺みたいに一般ピープルはこのあたりのことで悩んでいる人もいると思うよ、そういった人の足しになればいいね(^o^)

 来月か再来月に久しぶりに無尽でもするかい?ゴールデンウィークもあることだし、Yが結婚決まったらしいし、Iは生きてるかわからんし、Eは連絡ねーし・・・・

 参考にしていただけると嬉しいです。
 ご意見いただけるともっと嬉しいです。