「間」をみつめ

建築設計、ウェブ環境構築、まちづくり会社経営、の辺りを書きます

中越沖地震3日間の考察

 私が担当した地域に限って言えば、中越大震災の時よりも悲壮感はなく感じました。

 あのときは小千谷市を判定して廻りましたが、水に加えて電気まで通っておらず、関越自動車道も寸断されていたため、かなりの厳しさを感じました。

 今回は電気が供給されているため、コンビニや自動販売機が動いているので、判定する側も身軽に行動できました。

 でも水はストップしているので、食堂なんかは稼働してませんでした。



 私自身60棟判定した中で、立ち入り禁止の危険(赤紙)が2棟、要注意(黄色紙)約20棟、残りは調査済(緑紙)という配分でした。

 倒壊している建物の特徴としては、屋根が重い、基礎の鉄筋が入っていない、外構の土間で基礎が固められている、などがあげられます。

 最も重要なのは地盤で、切り土・盛り土の場所は、どんなにしっかり建築されていても、被害を受けているケースが目立ちました。


 避難生活を余儀なくされている、最も厳しい状況の被災者は、自宅におらず話しが出来ませんでしたが、自宅で判定士を待っていた方に対しても、時間的に立場的に、突っ込んだ相談に乗ることが出来ず、歯痒い思いをしました。

 判定活動以外にも、応急危険度判定士として、何かできないかと感じました。とりあえず、mixiにコミュニティがなかったので、立ち上げてみました。
http://mixi.jp/view_community.pl?id=2428789



 柏崎を中心としたこの地域の復興と、そしてこの地域の方々が、一日も早く通常生活が出来ることを願っています。